演出のMMです。本当に長いので余裕がある時に読んでもらえると幸いです。
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辛夷杯をとってから三日(のつもりでしたがもう3週間経っていました)。私はまだ夢の中にいるような感覚でいます。
実はこのブログ、ずっと前から書きたかったんです。なぜなら、OVER SMILEという作品に出会ったのが、61期のこのようなブログだったから。
去年の12月頃、私は3Hでやる脚本を探すため、先輩たちの演劇のホームページを片っ端から調べていました。そこでたまたま61期D組のブログを拝見しました。
最後に書かれたブログの題名は、「Dreams came true」。
そこに書かれた61期D組の雰囲気と、私たちH組の雰囲気が似ている気がして、初めて「これだ!」と興奮したのを昨日のことのように覚えています。
そしてこの作品をやることになったら、絶対に演出をやろうと心に決めていました。
無事にOVER SMILEをやることに決まり、意気込みましたがあら大変。
私って演劇経験0やーん!(*゚▽゚*)
キャスト20人?抱えきれないよ!
そうなのです。ただのドラマ大好き人間がノリだけで手を挙げるなんて言語道断!開始早々、申し訳ない気持ちと不安で押しつぶされそうでした。
しかし、それでもやっていけたのは弥生役のK様のお力あってこそ。「演劇が恋人♡」とか非リアの逆張りにしか聞こえないセリフを心の底から言っているおかしな演劇人ですが、演劇を全く知らない私達に一から優しく教えてくれて、一人一人の意見を尊重してくれた女神です。三役含め、キャストそれぞれのメンタルサポートもしてくれました。多分一番働いてくれたんじゃないかな。3H演劇を支えている根幹をなしているのは確実に彼女です。ありがとう。
彼女のサポートを受けながら私はちょくちょく色んなところに口出しできるようになりました。
例えば、上演の前後に流した「Fine on the outside」。ここまで読んでくれたあなたには、ぜひYoutubeで和訳動画を見てみてほしいな。夜空とマーニーが写ってるやつ。数年前にこの動画を見つけてずっと心の奥底にしまってあったのですが、スーちゃんの気持ちと似てるかもしれないと気づくと、すぐに音響チーフにこれを使いたい!と懇願しました。スーちゃんの気持ちを別の角度から見られると思います。
さて、かつての私と同じように後輩ちゃんたちがこの先読んでくれてるかもしれないこのブログ。
69Hの雰囲気を少しご紹介しましょう。
まず、うrrっ、、にぎやか!!!特定の誰かがとかではなく全体的に。行事とかの盛り上げ役はH組が担っていると言っても過言ではない。前夜祭でも予想以上の人数がダンスに参加しました。でも静かにすべき時はちゃんと静かになります。きっと担任のK先生のおかげ♡
次に、楽観的!これはいい面でもあり、悪い面でもあり、、。演劇でもこの影響は大きかったんじゃないかな笑。でも明るく過ごせてるからオーライ!!
最後に、皆なんだかんだ優しい。「私(僕)には無理だよ〜」と遠慮してても、結局頑張っちゃいます。多分、人から褒められるのが大好きな人ばっかだから笑笑笑笑。そんな人が集まったH組だからこそOVER SMILEが完成したのだと思うと「こんな奇跡、あってもいいのかな」と幸せを噛み締めるばかりです。
私たちのクラスは少し特殊で、この二年間、あるクラスメートと別れたり、出会う機会が多々ありました。その度にHの優しさを実感します。
体育祭委員として働いてくれて、今新たな場所で人生を歩んでいるKちゃん。イベントごとにHに帰ってきてくれる優しい女の子。今年の辛夷も観にきてくれたね。ありがとう。
去年の6月アメリカから突如やってきた、ハンサムボーイMくん。すぐにHに打ち解けて、オバスマでは圧巻の演技でレイ役をこなしてくれました。ありがとう。
今年の8月下旬、一人アメリカに旅立ったOくん。夏休み中にたくさん演劇の練習に付き合ってくれたり、渡米後も私たちにたくさん構ってくれました。ありがとう。
この3人にとっても、Hがあったかい場所であったらいいな〜と常々思っております。
キャスト全員にも、ありがとうって書きたいんだけどねぇ。すごく長くなりそうなのでカット!
実は最終公演の後、マジ泣きしながらそれぞれに感謝を伝えさせてもらいました。クラスラインにその時の動画が放出されたことや、カメラマンに号泣している顔を20枚以上取られたことで今心に大きなダメージを負っています( ; ; )
キャストの成長ぶりは凄まじいものでした。オーディションからそれぞれが本気で役に向き合ってくれてるのが伝わって、配役決めにとてもとても悩みました。正直、そこまで私はキャストに対して演技指導した記憶はありません。彼らが自ら役のことを考え、試行錯誤して、勝手に上手くなっていきました。ハマり役になるくらいに。そしてなぜか本番に強すぎる。先輩とかくると俄然燃えてアドリブかましちゃう人たちだから、こっちはいつもヒヤヒヤしてましたが。その挑戦の積み重ねで最高のものが出来上がったのだなと実感しております。ありがとう。
実は夏休み後半の時点で演劇経験のある先輩に見てもらった時、完成度があまりに低く、このままだとスーちゃんを喋らせないと伝えたいことが伝わらない、という現状を突きつけられていました。演出として決断を迫られたとき、どうしてもスーに喋らせたくない気持ちと、残りの数週間全てのキャストスタッフが全力で頑張れるのか、頑張れたとして人様に見せられるレベルになるのか、という不安な気持ちが拮抗して、私は一時その選択から逃げてしまいました。そんな時に支えになったのは、キャストや三役です。脚本を読み込んでくれているだけあって作品への思いが強く、それぞれの正直な気持ちを素直に話してくれました。最終的にはスーちゃんに喋らせないという決断を下すことになりました。この決断までに悩んだ時間は、辛夷杯という夢を叶えるための大きな一歩だったと確信しています。
また8月、色々あって本番に照明器具を十分に使えないという問題が発覚していました。
まだ誰も照明器具を触れていない状態で器具の追加をすべきかどうかを決めなければいけない状況でした。主に三役と脚本、弥生役のK様で話し合いを重ね、大幅な減点承知で変更をすることになりました。それまでにも減点危機は多々あり、その度になんとか工夫して回避してくれた人達にもみんなにも申し訳ない気持ちでいっぱいになったと同時に、照明も絶対に素晴らしいものにしようとエンジンがかかりました。
照明の構成を考える際も、K様が相談に乗ってくれました。また照明さんは、練習回数が少なかったにも関わらず、本番意味がわからないほどすごく上手くやってくれました。ありがとう。直前まで十分に触れなかったり、脚本の変更の為、照明器具の操作指示をまとめるのが遅くなってしまいましたが、照明さんは少ない練習期間の中、その場で意見を共有して改善してを繰り返してくれて、なんとか完成形に持っていくことができました。
音響さんは、私の出る幕もないほど真剣に向き合ってくれました。
レオナ役のY.Hさんは、音響チーフとして皆の意見をまとめてくれた上に、要望に沿って沢山作曲してくれました。クライマックスで流れるオルゴール調の音楽は、実はY.Hさんがオープニング曲(銅鑼gong4N)のメロディを抽出してアレンジしてくれたものなんです!ちゃちゃっと作曲できちゃう天才なのでつい頼りすぎていたところもあると思います。でもキャストと両立していて本当にすごいなと思います。ありがとう。
そのオープニング曲はレイ役のM君が提案したものです。癖になる曲ですよね。曲を聴くだけでキャストの殺陣やダンスを頑張る姿が目に浮かんできます。
オペレーターのAくんとMさんは演技の練習時に一緒に練習してくれて、殺陣や能力発動のタイミングもバッチリでした。ありがとう。
脚本のRさん。リュウソウっていうクソキャラ(本人曰く)を演じてた人です。オバスマを60分以内に収めるためにめちゃくちゃ頑張ってくれました。たくさんオバスマのことを考えてくれたからこそ、あのすばらしいリュウソウの演技ができたんだと思います。ありがとう。彼女は私のクラTに「私とは気が合わない」と書いていますが、私もそれは否定はできません。でも、気が合わないなりにおしゃべりするのは本当に楽しかったよ。特にオバスマについて話すとき。私はこれからも全然仲良くしたいので嫌いにならないでね。アナザーストーリーも本当に大好き!さっきもう一回全部読んできました。最高!
同じくアナザーストーリーの作者、舞台監督のMちゃん。もうそれはそれは何でもできちゃうスーパーウーマン。おっとりに見えるけど、バリバリの夜型だったりグロい描写が好きだというサイコパスな一面も。練習中は不在のキャストのセリフを朗読してくれました。それが上手すぎて観に来てくださった先輩方はまずMちゃんに驚いていました笑。ホームページやパンフレット、ポスターから溢れ出るまっすぐで清純な雰囲気は全て彼女が考えた文章のおかげです。手話に誰よりも精通していたので、本番では字幕を映してくれていました。私は手話がよく分からなかったので、キャストに対して手話の演技のアドバイスをしてくれて本当に助かりました。たくさんの仕事を抱えても文句ひとつ言わずに見えないところで頑張ってくれて。スケジュール調整という舞台監督のお仕事以上のことをたくさんやってくれました。感謝してもしきれません。ありがとう。
ユニ責のKさん。三年間クラスが一緒の運命共同体です。彼女はもともと栃木に住んでいましたが今年になって私の最寄の隣の駅に引っ越してきました。満員電車の中で演劇のこと、H組のみんなのこと、たくさん語ったね。演劇担当や執行部、先生との交渉は彼女が行ってくれました。問題ばっかり起こしてたクラスだから、彼女にどうしても矛先が向きがちだったと思います。それでもクラスメートに泣き顔を見せまいと踏ん張っている姿を多々見ると、ぎゅっと抱きしめたくなるものです。きっとそんなユニ責だからこそクラスがまとまり、みんなから慕われているんだなと思います。ありがとう。
あと老人兼リッチモンド役のTくんにもお礼を言わなくちゃ笑。彼は、最初キャスト志望ではなかったのにも関わらず、二役を任せられ、前夜祭やパンフレット、立て看板の製作の中心となって頑張ってくれました。ありがとう。彼は頑張れば頑張るほど責任も自分で背負ってしまうタイプなので、ユニ責のKさん同様、必要以上に傷ついてしまったのではないかな、と思います。後夜祭直前の落ち込んだ彼らの姿を見るのも辛く、二人に対して何もできなかった自分が悔しかった。その後、感動賞、辛夷杯と二冠し、仲間の喜びが少しでも彼らの救いとなっていたら嬉しく思います。
二人にとってもみんなにとっても辛夷祭が少しでも素敵な記憶として残りますように。
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感謝を述べたらこんなに長くなっちゃった。ここまで読んでくれる人ってHの人しかいなさそう笑。
減点10%以上くらっても辛夷杯をとることができたのは、それぞれの200%を出しきったからこそ。
こんなドラマ、人生であるわけないって思ってた。私なんかが青春を謳歌できるはずないって。
本当にあるんだね。奇跡って。
たくさんの素敵な景色を見せてくれて、ありがとう。
H組で皆に出会えたこと、沢山泣いて沢山笑ったこと、ずっとずっと忘れないよ。
Dreams came true…
演出おつかれさま愛してるよ💗
しっかり読破したゾ!演出らぶ💓
本当に最高の演出だったよ😭演出からみんなへの愛、伝わってた🫶