ユニット責任者のKです。
私たち3年H組は、辛夷杯を獲得しました!
辛夷杯は辛夷祭最大の賞です。クラス全員でステージに上がり、夢だったくす玉を割ることができました。
昨年12月25日にユニ責となってから早8ヶ月、長いようであっという間だった3HのOVER SMILEは、とうとう終わってしまいました。
たくさん悩み、話し合い、多くの人の力を借りて作り上げ完成した演劇であるからこそ、こうして華やかに幕を閉じることができたことをとても嬉しく思います。
私は公演中、客席から見て左手の舞台袖でタイムキーパーをしていました。自分の出番を終えて袖に戻ってきたキャストたちは、舞台をじっと静かに見つめたり、ユーモアのある場面でくすくす笑ったり、いっぱいになった客席を見て喜んだりと、様々でした。上演数時間前になってセリフカットを告げられたキャストたちも、見事に余裕のある演技を見せてくれました。中でも、老人を演じたT君には、練習でセリフを飛ばしがちだった最後の喫茶店のシーンの変更を伝えました。タイムリミットの迫る最後の場面ということもあり、心配になってT君に声をかけると、「うん、大丈夫!任せて!」と笑顔で返されました。「任せて」というのは彼の口癖で何度も聞いてきましたが、その時は、それまでで一番重みや安心感のある言葉のように感じました。
セリフを覚えきれていない頃から、各々がハマり役だと感じられるようになり、さらには本番までの過程を考えると、舞台で輝くキャストたちを見ることができただけで十分で、心が満たされました。
スーとレイが歩み寄り、最後の暗転が終わった時点で残り時間が5分以上あったら、全員でカーテンコールをしようと決めていました。
そしていざ、照明が落ち時間の余裕があると判断して、キャストたちを舞台に送り出しました。最後に舞台袖を出た瞬間の、たくさんのお客さんと並んだキャストの後ろ姿、そして三役として前に出させてもらったこと、音響照明のスタッフと一緒にステージに上がれたことが本当に素敵で、良い光景で、忘れられません。BGM『Fine On The Outside』もとっても良かったです。この文章を書きながらも、ずっと聴いています。
なにより、H組のみんなが最後まで、そして今もOVER SMILEを大好きでいることが本当に嬉しいです。1日目の講堂公演後には、撮影した動画を控え室で見ながら、ミヤビとリュウソウのシーンできゃーきゃー言ったり、ドナルドとメアリーのシーンでもきゃーきゃー言ったり、バタクの登場でぎゃーぎゃー言ったりと、大盛り上がりでした。自分たちの演劇を見てここまで楽しめるほどに完成度の高い作品になったことを誇りに思います。
3年H組のみんなの信頼関係は、とても強いものです。
それは「仲がいい」という言葉で表せるようなものではなくて、それぞれが意識することはなかったのかもしれないけれど、OVER SMILEを成功させるためになくてはならないものだったと感じています。
演出に関して意見が割れた時も、反対するのは相手の言う意見に対してであり相手自体を否定しているのではない、という切り替えがうまくできる人たちでした。どんなふうに言ってもお互いを思いやることには変わりはない、と信じていたからこそ、どんなに議論が白熱しても仲間割れすることがなかったのだと思います。そうやってお互いを信じてやってきた結果素晴らしい最後を迎えることができた今、私たちは唯一無二の、切れない絆で繋がっています。
私がもしユニ責をやっていなかったら、と想像しました。キャストはやらなかっただろうし、音響照明や演出も、難しそうだし〜とか言ってやらなかったと思います。関わることのなかったかもしれないこの演劇が、私の人生でいちばんの素晴らしい経験として刻み込まれるとは、思ってもみませんでした。実は、ユニ責やらない?と誘ってくれたのは、弥生役のFさんです。Fさんは、演劇経験者・キャストリーダーとして演劇指導や練習内容の決定、演出やキャストからの演技相談など、本当にありとあらゆることをやってくれました。ホームルームの話し合いでは、まとめるのが苦手な私に代わって声を張り上げてくれたり、意見を総括してくれたりと、サポートもしてくれました。絶対に自分がいちばんオーバーワークで大変なのに、いつもユニ責である私を労ってくれました。大好きな演劇にまっすぐで、変わらない安心感が大好きです。あの時誘ってくれて本当にありがとう!!今までずっと私をユニ責でいさせてくれました。
そして舞台監督のKさんは、私が誘いました。仕事内容を「スケジュール管理」と伝えていましたが、パンフレット作成や手話指導、衣装担当の相談相手など、たっくさんのことをやってもらってしまいました。さらには文才で、パンフレットの紹介文やアナザーストーリーの執筆にも携わっています。本当になんでもこなしてしまう優秀な人で、尊敬しています。たまにポンコツになるところも大好きです。
演出のMMさんは、誰よりもOVER SMILEの魅せ方に強い思いを持っています。セリフの一文、一文字にも、そのキャラクターがどんな生き方をしてきたのか、どんな性格なのかという中身を見出してくれました。一度提出した書類を変更することに伴う減点を受け入れて、使用する照明機材を増やすという決断も、私にはできないものでした。そういった数々のこだわりのおかげで、この演劇はここまでやってこれました。私と彼女の最寄り駅は隣だったので、帰り道ずっと語ったりもしました。時々彼女の生み出すパワーワードが大好きです。楽しかったよ、ありがとう!!
ここまで読んでくれて、ありがとうございました。
最後になりますが、最後の最後まで問題児であり減点を食らい続けたH組に対して、真摯に、温かく対応してくださった執行部の皆様、手話を指導してくださった塚越先生、夏休みの練習に来て指導や助言をしてくださった61期・68期の先輩方、『OVER SMILE』という作品を生み出してくださった久保田唱様やボクラ団社の皆様、演劇に多くの時間を費やした私たちを応援してくださった保護者の皆様、そしてどんな時にもそっと見守り応援し、H組が必要としている言葉をくださった担任の川原先生、本当にありがとうございました。
辛夷杯受賞に伴って、『OVER SMILE』の脚本は今後5年間封印されてしまいますが、61期の先輩方もおっしゃったように、いつかまたこの作品を選ぶクラスが出てきて、彼らの思い出の一部となることを願っています。
3年H組 ユニット責任者
わぁすごいですね😆
ゆにせき大好き。お疲れ様😭
最高の演劇だった!!
ユニ責おつかれ!!
やばい泣きそう😭